いつか、光り射す場所へ。~コラム723~ -5ページ目

第7回。

一定の間隔で動く指と
刻まれる音
刻まれる文字列
ガラス窓の箱に映し出される
無機質な文字列


馬鹿馬鹿しいが
今の私には
どうしても必要なもの

言葉を並べても
並べても
必要な量には
到底辿りつかず
「考えろ」
ガラス窓の箱から
そんな声が聞こえてくるよう


自国の言葉ほど
難しいものはない
世界のほんの一部を
この目で見た私は思う


それでも今は
無機質な言葉たちを
並べてゆくこと以外に
目の前に迫る
死線=Deadlineを
回避する手はないんだ



(大学のレポートが終わりません・・・明日提出なのに(汗)
今日はいきなり現実的な話題ですみませんでした・・・。)

第6回。

舞台の上は、楽園だ
そこに立つ者が楽しく歌い踊り
演じることによって生まれてゆく世界に
人々は引き込まれ
魅了され
心温められ
現実世界へ戻るための
力を与えられる


舞台の上は、戦場だ
そこに立つ者は
日々多くの試練をくぐり抜けて
この場所に立つ
人々はそれを知らない
彼らがどれほど多くの汗と涙を流しているかを

そしてそれでも何故

この場所で笑顔を見せることができているのかを


舞台の上は、異世界だ
訪れては束の間の後に消える
ここにはない不思議な世界
人々はそこに立つ者を
時には笑い
時には哀れむ
彼らはそれを求めている
人々の持つさまざまな感情が
現実世界と
異世界の狭間で
ひとつになることを


彼らは長い間
異世界と現実世界を
行き来しながら
多くのものを
私たちに伝えてきた

彼らは使者であり
闘士であり
選ばれた人であった


彼らが歩んできた道を
今の彼らとともに
辿ってみよう
彼らが
舞台という名の
楽園と戦場と異世界で
何を思い
何を得てきたか
そのひとかけらを
同じ時間の中で共有したい


20th Century「10」TONI-TEN

出版社名: ぴあ(ISBN: 4-8356-0730-9)

発行年月日: 2005年6月8日

第5回。

人を魅きつける声が
もしもあるとしたら
人は何によって
その声に魅きつけられるのだろうか
 
優しく甘い声には
心癒され
空想の世界に誘われる
低く深みのある声は
傷つく心を包みこみ
高くて繊細な声は
心の琴線に触れてくる
 
それだけではない
私たちの心を動かすのは
「心から歌うことを楽しんでいる」
そんな真っ直ぐな思いがこめられた声
あぁ、この人は本当に歌うことが好きなのだ
そう思わせてくれる声

人の心を動かす声は
そんな躍動感と繊細さが
さまざまな楽曲の中に同居している


アーティスト: 平井堅, 中西康晴, 鈴木大, 鹿島伸夫
タイトル: Love Love Love

第4回。

人を尊敬できるときとは
どんな時だろうか?
自分にできないことを出来ると
示してくれた時か
自分の心を突き動かす
何かを持っていると
その人を認めた時か


ある日
私はひとつの詩にめぐりあった
ただシンプルに
短い言葉をたくさん連ねて
書き綴られている
筆者の心の旅
その旅がひとつの目的地にたどり着いたとき
私の心の中にあった
小さな痛みが消えていた


私は
そんな風に
言葉に力を持っている人を
まず一番に尊敬する


そして
私はその詩の筆者に
私が持った「尊敬」の意を伝えようと
ペンを取った。



(岡本健一さんに初めてファンレターを書きました。)

第3回。

この仕事は
決して生易しいものでは無い
常に必要以上を求められ
必要以上を与えるから
アルバイトであろうが
私たちはみな
プロフェッショナルとして
振る舞わなければならない

きっとどの仕事にも言えることは
どんなに小さくても
任されていることがあるなら
私たちはみな
そのことに対するプライドと
プロフェッショナルな意識とが
どこかで求められるのだろう
ということ

同じ思いを共にする仲間との
苦楽を分かち合う言葉たちも
今は大きな励みとなり
また次も頑張ろうと
そう思えるようになる

そんな仲間たちと
この忙しい日々への苦労話と
互いへのエールを
一杯のラーメンとともに交わしあい
今日も残業が真夜中まで続く…



アルバイト先の近くの中華料理屋にて。