いつか、光り射す場所へ。~コラム723~ -4ページ目

第12回。

たとえば

時計の針が30°動く時

その間に

私たちは

いったい何ができるだろう?


たとえば

携帯電話を玩ぶ時

その間に

私たちは

いったいどれほどの瞬間を失っているのだろう?


刻まれる「時」は

音とともに

人を縛り付ける

時間という見えない鎖に

やらなければならないこと

やりたいこと

やりたくないこと

すべてが鎖を構成しているから


だけれど

その鎖から

解き放たれたとき

人は心の中に

自由を手にする


私に自由が与えられるのは

いったい

いつのことだろうか


(とにかく忙しくしています(笑)。)

第11回。

会いたい気持ちは

痛いくらいにわかります

限られた時間ならば

それは尚更


だけど、若い人へ

ほんの一瞬の幸福を

求めるというだけで

周りにどれだけの影響が及ぶか

考えてみたことはあるでしょうか?


たとえば

今の生活を保てているのは

あなただけの力ですか?

あなたの楽しみへの空白の時間に

どれだけの人の力がこめられているか

よく考えてみましょう


楽しみのために犠牲にしたものが

後の罪悪感を呼ばないでしょうか?

よく考えてみましょう

「悪い」と一瞬でも

自分が思ったのなら

それは後で

自分自身に返ってくきます


よく考えてみましょう

あなたの本分は何か

あなたは若いけど大人だ

考えればきっとわかる

最高の思い出を作るのも

あとで悔やむのも

それはあなた次第です


(学校をさぼってトニセンのイベントに行くといっている学生を何人も見かけるので、同じ学生としてちょっと警告してみました。まぁ、平日にイベントをやる主催者さんも、どうかと思いますがね。)


第10回。

二人は失った人を求めていた

思い出に焦がれ

もう戻らない日々を

必死に探していた


現実はそこにあるのに

心は遠く

海の彼方

忘れたくても

忘れられない思い出

その数々が

言葉になって蘇ったとき

彼は瓶にそれを詰めて

海へと送った

彼女はそれを

離れた場所から受け取った


そうして二人は出会った


純粋に人を愛したとき

その半面で人は傷つく

乗り越えられない痛みを

共にしたそのとき

運命の嵐は

二人の愛を証明し

また悲劇にも誘う


瓶の中に詰められた

いくつもの愛のメッセージは

思い出の中へ二人を連れ

新たな愛へと導いた


タイトル: メッセージ・イン・ア・ボトル

第9回。

例えば恋に破れたとか

そんな理由なんて

なくたっていい

例えば気持ちを新たにしたいとか

そんな意気込みなんて

なくたっていい


自分の一部を

少し

そう、ほんの少しだけ

変えるだけで

新たな一歩は

いつでも踏み出せる



(髪を切ってきました。髪の毛同様、今日はこのコラムも短いです。ごめんなさい)

第8回。

人は何故

悲しい旋律に心惹かれるのだろう?

人は何故

叶わぬ愛を歌うのだろう?


あの頃の幼い私には

風に舞う砂と

どこまでもつづく海

光差し込む森が

記憶の欠片として

残っているだけ


大人になった時

それらは既に幻想のものだった


忘れ去られた

純粋な愛情


その欠片を

集めるたびに

聴こえてきた

歌声が

情熱的な歌声が

悲しいほどの愛の調べが


人は何故

人を愛するのだろう?

人は何故

運命に心奪われるのだろう?


年月を重ねてきた今も

しまってきた思いは悲しいもの

それはもう

叶うことをあきらめてしまったから


それでも

歌いたいんだ

あなたの声に応えるように


あなたしか、愛せない


と。



(私の恋愛に関することですが、私の世界一好きな邦楽の1つがいまの気持ちに合うので掲載。)

アーティスト: 少年隊, 康珍化, 小西貴雄, 松井五郎, 船山基紀
タイトル: 愛と沈黙