第8回。 | いつか、光り射す場所へ。~コラム723~

第8回。

人は何故

悲しい旋律に心惹かれるのだろう?

人は何故

叶わぬ愛を歌うのだろう?


あの頃の幼い私には

風に舞う砂と

どこまでもつづく海

光差し込む森が

記憶の欠片として

残っているだけ


大人になった時

それらは既に幻想のものだった


忘れ去られた

純粋な愛情


その欠片を

集めるたびに

聴こえてきた

歌声が

情熱的な歌声が

悲しいほどの愛の調べが


人は何故

人を愛するのだろう?

人は何故

運命に心奪われるのだろう?


年月を重ねてきた今も

しまってきた思いは悲しいもの

それはもう

叶うことをあきらめてしまったから


それでも

歌いたいんだ

あなたの声に応えるように


あなたしか、愛せない


と。



(私の恋愛に関することですが、私の世界一好きな邦楽の1つがいまの気持ちに合うので掲載。)

アーティスト: 少年隊, 康珍化, 小西貴雄, 松井五郎, 船山基紀
タイトル: 愛と沈黙