第21回。 | いつか、光り射す場所へ。~コラム723~

第21回。

あなたを見ていると

私の存在の意味を問われているようだった

あなたは常に完璧で

私はそんなあなたを追いかけているだけ

そう思っていた


だけどあなたは

常に自分の最高の瞬間を

求めていただけだと

私は知った

完璧さなど求めず

常に自由を求めていた

あなた自身の世界を

築き上げていた


追いかけていたはずなのに

私たちはいつしか

違う方向に

いたのかもしれない

なぜなら

私にも捨てられないものができて

離れられない自分の世界を

築き上げていたから


だから、ここにいていいと

あなたは教えてくれた

私たちはお互いに存在し

存在しあっている

お互いに守るべきものがあり

守るべき人がいて

守るべき世界がある


追いつき、追い越すことはできなくても

いつしか私たちの守っていた世界が

ひとつにつながることを

私は願っている